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どうも始めまして、デザインを担当しております広田と申します。
だんだん暖かくなってきて、キャンパスでは半袖の人まで見受けられるようになりましたね。
「まだ夏じゃねーぞっ!」って密かに突っ込んでいる広田です。
「前回夏に向けて身体を鍛えよう!」とマッスル担当からの提案がありましたが、「鍛えた筋肉は存分に使わなきゃいかん!」ということで、夏における私の楽しみをご紹介したいと思います。
私は音楽が大好きです。
ライブやフェスにも頻繁に行くのですが、夏と言えばやっぱり『夏フェス』!!毎年楽しみで楽しみで仕方がありません。
そんな日本の夏フェスには『4大ロックフェスティバル』と呼ばれているものがあります。
それは、1997年に日本初の大型野外フェスとして誕生した『FUJI ROCK FESTIVAL』。
北海道の広大な大地で日の出と共に音楽に触れることの出来る『RISINGSUN ROCK FESTIVAL』。
都市近郊型フェスとして行われた『SUMMER SONIC』
「日本のアーティストのみでロックフェスをしたい!」というコンセプトから創られた『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』の4つです。
そのどれもが様々な特徴をもち、様々な方法で私達を楽しませてくれています。
もちろん好きなアーティストのライブを観ることや新たなアーティストを発見する楽しみ、フェス会場に設置されたアトラクションを楽しんだり、おいしいご飯を食たべてみたりそれぞれ色んな楽しみ方があるとおもいます。
そんな中で私のフェスの楽しみは「音楽フェスティバルで起こる数々のドラマ」を体験することです。
毎年、毎年一言では語りきれないような、熱いドラマが音楽フェスティバルでは生まれているのです。(Seelの今号のテーマも『ドラマ』ですしね!)
今回はその中でもとっておきをお話ししたいと思います。
時は1997年、山梨県の富士天神山スキー場という場所で、『FUJI ROCK FESTIVAL』という音楽フェスティバルが生まれました。
これは日本で初めての大型野外ロックフェスティバルであり、海外アーティストをヘッドライナーとしてブッキングするなど(それまでのライブ興行の世界では考えられないことでした!)、多くの音楽ファンや音楽業界の期待を一身に背負い開催されたものです。
因に初年度のヘッドライナーにはRed Hot Chili PeppersやGreen Dayがいて、海外勢は他にもRage Against the MachineやFoo Fighters、BECKなどがおり、日本からもTHE MAD CAPSULE MARKETSや電気グルーヴなどが出演していて本当に夢のようなフェスだったのです。
しかし儚くも自然の大いなる力によって開催中止という状況を迎えてしまいました。あろうことか開催当日に台風が直撃してしまったのです。
災難はそれだけではありませんでした。
今や音楽フェスという文化が根付いており参加者は事前にしっかりとした準備をしてフェスに参加しますが、その当時は誰も音楽フェスがどういうものなのか、どういう格好で参加するものなのか、持ち物はなにが必要なのかなど、今や当たり前になっているようなことも把握出来ておらず、
スキー場という山の中にサンダルでやってくる人も入れば、雨風が強く吹いているのにも関わらず、Tシャツ短パンだけでフェスを過ごし寒さに震えながらライブを観る人達が続出してしまったのです。
またスキー場ということで傾斜が激しく、それに加えて雨で足下が悪い中滑り落ちて柵にぶつかってしまうなど、けが人も続出し、もはやフェスどころではなくなってしまったのです。
結局、負傷者は出るわ、お客さんや周辺住民などからの苦情もくるわで2日目の開催が中止となり夢は儚く散ってしまいました。
しかしなぜこのようなことが起こったのにも関わらず翌年には大成功を遂げ、今日まで続く大型フェスとなったのかというと、
それは開催に対して大きな期待を抱いていた音楽関係者や本当に音楽を愛するファン達があの夢のような場所を無くしてはならない、続けなくてはならないんだ!という強い想いを持ち、失敗で終わらせることなく、その失敗から多くを学んでいったからでした。試行錯誤を重ねることによって、フジロックは大きく発展し、今に続く夏フェス文化の先駆けとなっていったのです。
いやーこの熱いエピソードいかがでしたか?
音楽って本当に素晴らしいですね!
ぜひ皆さんも夏フェスに参加する際には、会場で起こる数々のドラマに注目してみてはいかがでしょうか?
きっと今までとは違う楽しみ方が出来ると思います。