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こんにちは!
2月頭に最後のテストが待っているので
いまだ春休み気分に浸れない1年のむらやまです。
ぽかぽかしていた気候から一転、また寒くなってきましたね。
東京でも雪が降るとか降らないとか。
もう割と春気分だったのに、なんで!!!と思いましたが
そういえば一年前、受験真っ只中の2月は大雪だったなあと。
わたしの地元、長野の高校生は降雪による交通網の乱れで
受験先に行けなかったり、反対に家に帰れなくなったり。
わたしは運よく重なりませんでしたが、2mの大雪のなかでも塾には
意地で毎日通っていました。笑
今となっては、それも高校時代のよき思い出です!
さて今回わたしがご紹介するのは、
そんな高校生の頃あるひとに教えてもらって以来、ずっと大好きな作品です。
こちら!
浅野いにおの『ソラニン』です!
知っている方も多いのではないでしょうか?
OL2年目の芽衣子と、音楽の夢を諦められないフリーターの種田。
2人は不透明な未来に確信が持てず、お互いに寄り添いながら東京の片隅で暮らしている。
・・・という感じで物語は始まっていくわけですが、ネタバレになるので
内容については詳しく触れません!(うまく伝えられる気がしない)
ではなぜわたしはこの作品が好きなのか!
一口にはとても言い表せないのですが、とにかく台詞がいい。
タイトル通り毒のあるものも多いのですが、(solanine=ジャガイモの芽の毒)
グサグサ刺さって、時に鼻の奥がつんとなって、考えさせられるのです。
たとえば
〝そんな未来が予想できる生活なんてつまんなくないですか?
だって俺はまだ心のどこかで自分はすごいことができるんじゃないかって
思っちゃうんだよ〟── 種田
〝あたし達はいったいどこに向かってるんだろう?〟
〝でも、たとえそれが険しい道で
世界の果ての果てまで続いていても、キミがいるなら〟── 芽衣子
〝一番近くにいる人にすら素直になれない俺が、なにが音楽だ。
なにが表現だ、バカヤロウ〟── 種田
これはもう、正直いって賛否両論だと思います。
何甘っちょろいこといってんだ、って思う人もいるだろうし。
確かに一見、現実から目を背けて好きなことだけしようとしている大人になれない若者という印象を受けるかもしれません。
ですが実際、芽衣子や種田みたいに、この先の長い未来に迷って不安を抱えて、
葛藤している人って多いと思うんです。特に高校生・大学生あたり。
そんな人たちにぜひ読んでほしい!
周りに決められたレールに乗っかって生きることだけが人生じゃないし、
こういう生き方もあるんだなあと、わたしも高校生ながらに思いました。
くさいけれどストレートな登場人物たちの台詞に、心を動かされる人も多いはず!
補足のようになってしまいますが
わたしはもともと映画でこの作品を知りました。
映画も映像ならではのよさがいっぱいあって、すごくおすすめです!
何気ない景色や時間の流れだったり、キャラクターの感情が繊細に描かれていて
とてもとてもきれい。
全体的にふんわりした空気感だけれど、何度か出てくるライブシーンは臨場感がすごい!
あおいちゃんが「ソラニン」を歌うラストシーンは号泣ものです。必見。
劇中で種田が作曲した「ソラニン」は
ASIAN KUNG-FU GENERATIONがCDを出してるので
そちらもぜひ聴いてみてください!
作詞が浅野いにおなので、サウンドと相まって歌詞が胸にくる…!
ソラニンの世界観が満載です。
案の定だらだらと長くなってしまいましたが、
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
春休みまであともうすこし。
まだ終わらないテストに頭を抱えているみなさん、一緒に頑張りましょう!(涙目)
それではごきげんよう~~!