Seel STAFF BLOG

カルチャー系フリーペーパーを制作しているSeel編集部のスタッフたちによるブログ。

したつもり

 こんにちは。営業の渡辺です。暖かくなってきて、すっかり春めいてきました。なんだか外に出かけたくなってきますね。そこで今回はスポーツを描いた作品を紹介します。

 朝晩の冷え込みでふとんにくるまっていると、まだまだ冬だなと思います。冬といえば、クリスマス、お正月などのイベントが目白押し。お正月には毎年箱根駅伝が開催されます。
箱根駅伝といえば、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」でしょう。

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箱根駅伝を走りたいという灰二の夢が寮の仲間たちを巻き込みます。走りを描いたシーンが息づかいを感じられるほどで、読んでいる私まで山道や海沿いを走っている気持ちになります。

 箱根駅伝のテレビ中継を見ると、多くの人々が沿道で旗を振り、応援しています。スポーツと応援は切っても切れない関係でしょうが、応援、も一種の競技なのです。
朝井リョウの「チア男子!!」は男子チアを題材にして、作者が大学在学当時早稲田大学のチアリーディング部を取材して描いた作品です。

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彼はこの作品がアニメ化する際、ラジオで「まだ何も怖くない頃に書いた」と話していました。加藤千恵さんとのオールナイトニッポン0は終わってしまいましたが、今は高橋みなみさんとラジオをしています。朝井さんが物事をとらえる独特の視点が楽しめるので、ぜひ。
 「チア男子!!」は大学生たちの青春小説です。目標に向かって、難しい技を何度も練習したり、友情をはぐくんだり。私は体育会系の部活をしたことがないので、汗をかいて何かをすることに憧れます。

 青春、という言葉を見ると、青春学園中等部を思い出します。「テニスの王子様」の主人公、越前リョーマが在学する中学校です。ちなみに、テニスの王子様のモデルの一部は立教池袋中学校だそうです。不思議な縁を感じます。この作品は、初期は実戦でもありえそうな描写だったのですが、次第に奇抜な技しか登場しなくなりました。相手の五感を失わせる、相手の技をコピーする、など常識ではありえない技を中学生たちが披露します。テニスボールに客席まで吹き飛ばされたのに、試合を続行する彼らの姿は衝撃です。また、続編である「新テニスの王子様」は高校生たちと戦います。

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中学生たちも、対戦相手の体が透けて、骨まで見えるようになる選手がいるなど進化しています。対する高校生は、50歳くらいの風格を感じさせる選手がいるなど個性豊かです。笑いがほしい時に読んでみてください。

 スポーツを描いた作品に触れると、自分もそのスポーツをしたつもりになりますね。体を動かして疲れたような気がするので昼寝します。それでは。