Seel STAFF BLOG

カルチャー系フリーペーパーを制作しているSeel編集部のスタッフたちによるブログ。

ラストに注目する

 こんにちは、デザイナーの吉野です。

6月に入って一気に暑くなりました。かと思えば朝夕は寒いし、安定しなさが身を痛めつけてきます。つまり絶賛風邪っぴきです、みなさん体調には気をつけてくださいね。

 

 一応、今回で私にとって好き勝手書けるブログはラストになりました。そのため今回は「ラスト」が印象に残っている映画を紹介しようと思います。

 1, ザ・コンサルタント

 

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 5月にDVD化されたこの作品。

私はSeel内のプレゼンでこの映画を知り、実際に映画館へ観に行きました。

 

 会計士の顔と殺し屋の顔を持つ主人公、大変優秀です。殺し屋としての仕事には声でサポートする仲間がいますが、どちらの仕事にしても1人で完璧にこなしていきます。そんな彼のもとに会計士の仕事が入るところから物語は大きく動いていきます。

 彼の生い立ちや家族など細かく回想が入り、それこそ見ている立場としてはまるでパズルをしているかのようです。様々な伏線が回想とともに回収されていく中、私は最後のほんの2、3分のシーンがとても印象に残っています。

 

 映画の中でそれなりの登場人物が出てきますが、唯一主人公のサポート役の存在が隠されてきました。主人公とは電話のやりとりのみで姿は一切出ていませんでした。しかし、それが最後の2、3分の間の一瞬でわかるのです。あまりにも短すぎてその瞬間には理解できなかったのですが、その後に「あ!」ってなる時がきました。

 見終わった後、冷静に考えればその人物が適当だとは納得できます。それでも主人公との関係性や殺し屋のサポートという立ち位置をその人物に沿って考えた時、どんな感情を持って主人公のそばに居続けているのだろうと考えさせられました。

 また、DVDのパッケージのモチーフになっているパズルもラストに意味を持たせてきます。回想の時点で、幼少期の主人公がパズルを作るシーンがあるのですが、それと現在をラストの数秒で絡めてくるのが純粋にすごいなと思って見てしまいました。そのほかにも伏線回収がスムーズに行われていて(むしろスムーズすぎるくらい)、気づけなかったシーンがまだあるのでは?という気分にさせられます。そのため、私は基本的に映画は短い期間なら1回見れば十分なタイプなのに、DVD借りようかなと思っています。

 そういう「伏線があれやこれや」系の映画が好きな方には面白く見れる作品かもしれません。

 

2, 帰ってきたヒトラー

 

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 これはラストというわけではないのですが、ある意味衝撃を受けた作品です。

 21世紀に帝国主義時代のヒトラーがタイムスリップしてくるという内容なのですが、まず普通に面白いです。「ふふ」って笑えるシーンが多くて歴史とか苦手でも、抵抗なく見れるはずです。

 それで、衝撃を受けたのは見終わった後にチェックする特典映像にてです。よく、監督や俳優のインタビュー、メイキング、製作者からの小話などがここに盛り込まれていると思うのですが、この作品においては絶対に見た方がいいです。本編を見ただけでは絶対にわからなかった事実がそこで語られます。少しマニアックにはなってしまいますが、ドイツの今がすごく見える映像なのではないかなと思っています。

 

 ネタバレしないレベルで語るとどうしても伝えたいことが薄くなってしまうのですが、少しでも興味を持ってくれると書いた甲斐があります。

 

 

 さて、とうとう私の代の引退号となる冊子は校正を終えました。

もう深夜に及ぶ作業がなくなるのかと思うと、嬉しいような少しさみしいような。しかし、それだけの時間は費やしているので発刊した折には是非お手に取ってみてくださいね。

 

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