豊島の歩き方
初めまして!
初詣のおみくじで凶を引きました、営業1年の村上です。
凶を引いた瞬間の率直な感想は、ショックなどではなく「本当におみくじの中に凶って入ってるんだ…」というものでした。新しい発見ですね。2018年は生活態度を改めようと思います。
2018年に突入しSeel Vol.31の制作も本格的にスタートしました。
今回のテーマは遠そうで実は身近なアレです。Vol.31は4月に発刊予定なのでお楽しみに!
さてではぼちぼち本題にいきます。
(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
(『書道ガールズ‼わたしたちの甲子園』)
(『君と100回目の恋』)
突然ですが、映画の中に出てくる「海」ってなんか良くないですか?
自分が圧倒的に海>>>山派だからというのもあると思うのですが、映画の中に出てくる海には無意識のうちにどこか人を惹きつける魅力がある気がします。
上の3作品は私が個人的に特に惹かれた、海辺が舞台の映画なのですが、実は共通点がありまして…
それは全て「瀬戸内海で撮影された作品」であるということです。
「海辺を舞台にした映画」の中でもさらに「瀬戸内海を舞台にした映画」は作品における海の印象がまた一味違うと私は気づいてしまったのです。こうなるともう瀬戸内海にゾッコン。
しかし問題が一つ。私はまだこの目で瀬戸内海を見たことがないのです。
いつかこの目で瀬戸内の海を~見てみたい~(こんな歌は特に無いです)。
ということで
行ってきました、瀬戸内海!
まず空の鮮やかさがすごい!!さすが瀬戸内!!ビバ夏!!(当時9月)
今回私が行ったのは小豆島の西に浮かぶ小さな島、豊島(てしま)です。
〈豊島プロフィール〉
・面積14.5㎢(ちなみに新宿区は18.2㎢、渋谷区は15.1㎢です。面積のわかりやすい比較対象が思いつかない)
・人口1000人弱
・香川県の高松港、岡山県の宇野港からそれぞれフェリーで40分くらい
・一周約12㎞の国道が島の周りをぐるっと通っており、自転車だと2時間ほどで周れる
・コンビニ、ATMなし よろずやはあるよ
豊島は宿泊施設が9か所あるほか、島民のお宅に泊まらせてもらう民泊も9軒あります。
今回はこの民泊も使って豊島を満喫してきました。
ちなみに豊島観光協会のサイトでは民泊の空き状況を見たり、予約をとることができます。便利!
http://www.teshima-web.jp/minpaku/list.html
先に豊島に行った感想から申し上げますと、
「行って本当によかった!!」
豊島は今までの国内旅行の中で一番良かったです。正直もう住みたいくらい。
おすすめポイントはいくらでも挙げられるのですが今回は3つに絞りました。
〈1. 人とのコミュニケーション〉
今回豊島には一人で行ったのですが、(いい意味で)本当に一人旅か?と思うくらいたくさん人と話すことができました。
まず島の方々がすごくフレンドリー!
島に着いて、1分くらいで第一村(島?)人のおじいさんが話しかけてくださいました。
民泊のTさんのおうちに行こうと思ってという話をしたら、さっき行ってきたところだわとのこと。なんという偶然。案内しがてら豊島に関する色んなお話を聞かせていただきました。感謝。
民泊のTさんには島のおすすめスポットをたくさん教えていただのですが、この情報がもう大活躍。Tさんなしにこの旅の大成功は修められなかったと思います。
あとTさんの作ってくださったごはんのおいしいことおいしいこと。
(1枚目:夕食 白身魚のムニエルと焼き白ナスが最高すぎました)
(2枚目:朝食 トマトの隣にあるのは豊島産いちじく。ぎゅっと詰まった甘みとツブツブの食感がたまらない!豊島産イチゴを贅沢に使ったジュースもそこらのジュースとは一味違います)
同じ日に他の部屋に泊まられたOLのKさんとも仲良くなって夜には様々な話題について話しました。
Kさんとは夜に初めてお会いしたのですが、あちらは日中何度か島内で私を見かけたそうで、まさかここで一緒になるとは!とのことでした。こういうことも小さな島ならでは、そして民泊ならでは。
知らない土地で知らない人と話すということがこんなにも楽しくて、勉強になって、新鮮だとはここに来るまで思いもよらなかったです。
〈2. 豊島美術館〉
豊島は瀬戸内国際芸術祭の会場の一つにもなっており、島内には20弱の屋内外展示(美術館を含む)があります。
今回はこのうちの5つを見てきたのですが、その中でも豊島美術館は本当によかった。
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html
(外から見るとこんな感じ)
高さ4.5mのドーム型空間の天井に大きな穴が2か所開いている構造になっています。
音がよく響く構造上、中では写真撮影はもちろん大きな声でのおしゃべりも禁止です(小さな声でもかなり響きます)。
説明が難しい美術館なので上記のサイトを見ていただきたいのですが、こちらも抽象的でわかりにくいように感じるかもしれません。ただ一度行ってみるとサイトの説明がよくわかります。
中で聞こえるのは風の音、鳥の鳴き声、草が揺れる音。今自分は自然の中にいて、限りなく自然に近い状態であると感じさせられます。
体の無駄な力が抜けて無になる感じがとても心地よかったです。
と書きながら自分でもわっかりにくい文だなあと凹んでいるので、もうとにかく豊島に行ったらここに寄ってみてください。それが早い。もうこれはマストです。
館内では自由に床に座ったり寝転んだりできますが、あまりにも心地よすぎて私は気が付いたらここで2時間半寝ていました。あんなにも幸せな睡眠はまた豊島美術館に行かない限り多分もうないです。
〈3. サイクリング with瀬戸内海〉
豊島での移動手段は基本的にレンタル自転車になります(電動なのでラクチン)。
バスも通っていますが本数が多くないため自転車の方が効率的に島を周れます。
のどかな田園風景を自転車で走るのは本当に気持ちよかったのですが、これは説明するより見ていただいたほうが早いと思うので下の写真をご覧ください。
わああああああーーーー!!!!
すごい、すごすぎる。ここは天国ですか??
この坂を自転車で一気に下るときの気持ちといったら。
頭の中ではゆずの『夏色』が自動再生。
私の自転車の後ろには誰も乗ってないけども!ゆっくりゆっくりというよりかは、シャーーーーッて感じで一気に下ったけれども!
こんなにもぴったりな曲が他にあるだろうか、いや、ない。
気持ち良すぎて、坂を下り終わったあともう一回上まで行ってシャーーーーーッVer.2をやったなんて恥ずかしくて絶対言えないです。
以上。
1 2 3とおすすめポイントを述べてきましたが私的には3が一番のポイントです。
青い空と瀬戸内海を見ながら自然豊かな島を自転車で走るというのは、それだけで本当に楽しかったからです。
こんな気持ちを味わうのは久しぶりでなんと言えばいいか悩むのですが、心が喜んでいる感じ、満たされる感じがしました。
島にいる間ずっとワクワクしていて感覚が研ぎ澄まされていく感じがしました。
豊島は大きな観光名所がたくさんあるわけでもなく、交通の便も良いとは言えませんが、それこそが豊島の魅力なのだと思います。
旅行となるとついつい「○○がある」というところを行き先にしがちですが、たまには「ない」ことの魅力を感じてみるのも良いのではないでしょうか。
それでは。
P.S. 次は鹿児島県の喜界島に行きたい!
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%96%9C%E7%95%8C%E5%B3%B6