Seel STAFF BLOG

カルチャー系フリーペーパーを制作しているSeel編集部のスタッフたちによるブログ。

熱気に包まれて

こんにちは、営業2年の村上です。

 

 

気が付けばもう6月に突入していましたね。

Twitterで「2018年上半期の○○」などといったハッシュタグを見かけたときは、上半期???嘘だろ……???と思ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

さて私事ですが、先日スキマスイッチのライブに行ってまいりました。

数千人が音に包まれて一体となるあの空間は何度行ってもたまらないですね。

あの時空間に小さな宇宙さえ感じてしまいました。

 

 

Seelでも昨年発行したVol.30『LIVE』にてLIVEの「生」だからこその魅力を存分に取り上げております。まだ読んでいないという方はこれを機にぜひお手に取っていただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

さて、そんなスキマスイッチですが最近少し脚光を浴びておりまして、

 

 

 

 

 

 

 

 

そうです、もうお気づきの方もいるかと思います。田中圭さん主演の「おっさんずラブ」ですね。

 

 

今回スキマスイッチはエンディング曲を担当しているのですが、実は本編にも一瞬登場していたんです。

 

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↑春田(田中圭)が昔通っていたスキマスイッチという名のバーの二人に再開し、また「飲みに来ないか」と誘われるシーンなのですが……

 

 

これ13年前のスキマスイッチの「飲みに来ないか」という歌から来ているんです。というのもこの歌のMVに出ていたのが田中圭さんなんですね。

 

 

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ちょいダメサラリーマンの田中圭さんがめちゃめちゃかわいいのでぜひ見てみてください。

 

 

 

 https://www.youtube.com/watch?v=16dCkDnhpAA

 

 

 

さて前置きが大変長くなってしましました。ここからが今回の本題です。

先述のライブ中ふと思ったことがありまして、それは「我々の応援という気持ちはどこに昇華すればよいのか」ということです。

それは「どこにお金を落とせばいいのか」ということにもつながってくると思います。

 

 

 

我々がアーティストを応援する手段としては大きく分けて・音楽を聴く(もちろん合法の手段を使うことが前提です)・ライブに行く の二つだと思います。

(ファンクラブとかグッズとか色々ありますが今回はちょっと置いておきます)

 

 

今回はじゃあどうすればアーティストに貢献できるのかということを調べてみました

 

 

 

 

 

まず最初に結論を申し上げてしまいますと一番手っ取り早いのが「ライブに行くこと」でした。

 

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上図はCDの生産金額とライブの総売り上げ額の推移です。(2000~2010年までは5年刻みにしています)

 

 

ライブを開催するには多大な費用が必要になりますが、その分出る利益も多くなります。

そのため主な収入源、そして(後述しますが)ファンを誘導していくうえでの一つのゴール地点をライブとしているアーティストが多いようです。

 

 

 

 

 

ではどうすればアーティストはファンをライブまでつなげられるかという話になってきまして、それこそ以前だったらCDを買ってもらうというのが主流だったわけですが、グラフを見てもわかる通り、いよいよそうもいかなくなってきたわけです。

 

 

 

 

 

そこで現在主流となってきているのが、使っている方も多いのではないでしょうか、SpotifyApple Musicといった定額音楽配信サービスです。

 

CDには「物」としての良さがもちろんありますが ・一枚一枚が安いわけではない・ポータブルプレーヤーに入れるためにはパソコンにつなぐ手間がかかる・場所をとる などといった点を考えると、配信サービスを利用する人が増えているのもわかります。

 

 実際2016年にはCDの売り上げを、定額配信サービスの売り上げが抜きました。

 

音楽を入手する時代から音楽にアクセスする時代に変わってきているわけですね。

 

 

 

 

ではCDと配信サービスでアーティストの収入はどう変わってくるのかということをついでに調べてみたところ

【CD】1枚につき154円

Spotify】1再生につき0.15円

の利益がアーティストにはあるそうです。

 

しかしこのままだと単位がバラバラのため、今回は[アルバムに14曲入っていて、それぞれ20回再生する]と仮定しました。

 

そうすると曲ベースで計算すると

【CD】1曲につき11円

Spotify】1曲につき3.0円

 

再生回数ベースで計算すると

【CD】1再生につき0.55円

Spotify】1再生につき0.15円

 

の利益となり、どちらにしてもCDの方がもうかるのがわかります。

 

それでもアーティストが配信サービスに参入する(もしくはせざるを得ない)のは「最盛期のCDにはかなわないけれど、このご時世CD一筋でやっていくよりはよい」からだと考えられます。

 

配信サービスとCDの売り上げの差というのはこれからも開いてくると予想されます。そのため、1再生あたりに得られるお金は少なくても、より多くの人に聞いてもらい、いずれはライブに足を運んでくれるようなファンを増やしたいというのが狙いなのではないでしょうか。

要するに配信サービスはコアなファンを創出するための土壌づくりみたいなものなんですね。

 

 

先月ミスチルが全シングル&アルバムのストリーミングを解禁しましたが、こういった背景も理由の一つなのかなと個人的には思います。

 

 

 

これから梅雨がきて、その後には猛烈な暑さがやってくると思うともうすでに萎えてしまいそうですが、そんな気持ちも吹き飛ばしてくれる曲をきいて、そしてどこか心地の良いライブの熱気に包まれにいくのもまた一つ夏の楽しみ方ではないでしょうか。

 

自分がずっと応援してきたアーティストのライブにいくのもよし、気になってはいたけれど行ったことはなかったアーティストのライブにいくのもよし。

 

自分とアーティストを結ぶお金の在り方を一度考えてみてくることで見えてくるものもあるのではないでしょうか。

 

ではまた。