Seel STAFF BLOG

カルチャー系フリーペーパーを制作しているSeel編集部のスタッフたちによるブログ。

純ちゃんについて

 

はじめまして、デザイン1年の青山です。

 

夏休みですね。最近、本当に本当に暑いですね。池袋駅のドアが開いた瞬間のモワっと感が、毎日半端じゃないです。

皆さんはどんな夏休みをお過ごしですか。

 

私は先日(7月20日)、新宿ロフトにて行われた「戸川純夏休み直前ワンマン」に行ってきたのですが、最高でした。

 

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そこで今回は、私の一番好きな歌手である戸川純さんについて語りたいと思います。

 

皆さんは戸川純さんをご存知ですか?

 

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彼女は1961年(昭和36年)生まれ(現在57歳)の歌手・女優で、歌手としてはソロ活動・バンド活動の両方で活躍していました。バンドとしては、サエキけんぞうさんが在籍していたバンドが前身である「ヤプーズ」や、細野晴臣さんがプロデュースを手掛けたことでも知られる「ゲルニカ」でボーカルを担当していました。

 

最近ではあまりメディアに登場しなくなってしまいましたが(2017年のNHKの朝のラジオ「すっぴん」で、彼女の大ファンである劇作家の宮沢章夫さんとお喋りしていましたが)、活動は現在も精力的に行っています!(私はライブに参戦するのは今回が初だったのですが、その前にも今年の5月に神奈川芸術劇場にて行われた、彼女が出演する「グッド・デス・バイブレーション考」という公演を見に行って参りました。)昔、TOTOのウォシュレットのCMに出演していたことでも知られています(このCMの純ちゃんは最高に可愛い)。

 

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詳しくないという方も、知っているという方も改めて、純ちゃんの代表曲であるこの曲をぜひ聴いてみて下さい。

 

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私が初めて彼女の曲と出会ったのは、確かYoutubeでこの「好き好き大好き」という曲がおすすめに出てきたときだった気がします。初めてこの曲を聴いたとき、その強烈に重い歌詞と、異様にポップで中毒性のあるメロディに衝撃を受けました。だって「Hold Me あばらが音を立てて折れる程」って。凄くないですか。物凄く強烈に「好き好き大好き」なんだということが痛いほど伝わります。でもこんなに強烈な歌詞なのに、メロディはポップなのに、どこか切なさが残るんですよね。これは歌詞が率直だからこその切なさなんだろうと思います。

 

この曲もそうですが、彼女の曲というと、「病的」「ヤンデレ」「エログロナンセンス」「不思議ちゃん」というキーワードと結びつきがちですが、私が彼女のことが好きなのは、彼女が「病んでいるから」ではなく、彼女独特の「率直さ」ゆえの「重み」そして「切なさ」が表現されている曲と、彼女の可愛らしい絶妙なキャラに惹かれるからです。(いいとものテレフォンショッキングに、YMO高橋幸宏さんの紹介で来ていたときのトークを見てみて下さい。彼女独特の間があります。)

 

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歌詞についてですが、彼女の歌詞の「重さ」って、別に病んでいる人間でなくても当てはまる、かなり普遍的なものなのではないかと思います。つまり彼女の歌詞は、「病んでいる」だけで片付けられるものではないし、彼女自身に関しても、単に「ヤンデレキャラ」だけで片付けられるものではないと思うのです。私は爽やかな曲で爽やかな気分に浸るのも好きですが、「重み」を受け止めてくれる曲を聴くのも大好きです。人が生きて死ぬことって、軽いということだけでは済まされないと思うし、「重い」ということを認めてくれて、それに向き合ってもいいんだと思わせてくれる曲は、心強いものだと思います。それとこれは彼女のキャラにも当てはまりますが、媚びた感じが全くしない。天然で、率直なんですよね。ジャンルも時代も全く違いますが、「率直さ」ゆえの「切なさ」という点では、私が銀杏BOYZの曲が好きだというのと被るのかも知れないです。純ちゃんの「さよならをおしえて」という曲は、その象徴だと思います。

 

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「たとえ私が事故で死んでも」「あなたの名前を呼ぶために」「幽霊になって戻ってくる」んですよ。こんな率直な歌詞は、逆に珍しいですよね。尋常じゃなく重いですが、どこか切なくないでしょうか。彼女の音楽の重みや切なさは、音質などの問題を超越したものがあるような気がします。

 

 

ではもう少し私のおすすめの曲を紹介してみようと思います。

 

まず「眼球奇譚」という曲です。

 

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センチメンタルで、かなり好きな曲です。

 

 

次に、先ほど紹介した細野晴臣さんプロデュースのユニット・ゲルニカの、「復興ノ唄」という曲です。

 

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わざと古い雰囲気を醸し出した感じなんですよね。素敵。

 

 

次に、先ほど紹介したバンド・ヤプーズの「赤い戦車」という曲です。

 

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これはグッときますね…ライブで聴いたときは鳥肌が立ったし、かなりウルっときました。純ちゃんがライブで「みんなそれぞれの人生のテーマ曲があっていいと思う」と言っていましたが私にとっての人生のテーマ曲は間違いなくこの曲ですね。

 

 

最後に、彼女の最近の曲を紹介します! Vampilliaというバンドとコラボした「lilac」という曲です。

 

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この曲を聴いて(ライブでも感じたことですが)、彼女は進化し続けているのだなと思いました。何というか、可愛さはそのままで、凄みが増している感じ。Vampilliaの演奏も素敵ですね。

 

 

 

他にも素敵な曲がいっぱいなので、ぜひぜひ聴いてみて下さい!私はこの夏も純ちゃんの曲を聴いていきます~。

 

それではまた!