Seel STAFF BLOG

カルチャー系フリーペーパーを制作しているSeel編集部のスタッフたちによるブログ。

STAFF BLOG『文系的なパソコンへの親しみの持ち方』




おひさしぶりです!
代表のさかいです。

この頃、Blogをほとんど更新していませんでしたが、
また再開していきます。

「最初なんで、たのしい記事を書いてください」と広報にまくしたてられたので、
Seelのように、文系的な活動する方に響くような話をしてみました!

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さて、
現代社会ではインターネットが普及しています。 
みなさんは、あたりまえのようにパソコンを所持しています。

パソコン。

検索やWordを開くときは、役立つな〜という感じですが、
最近だと、プログラミングがもてはやされていて
算数の平均の数を計算することすらおぼつかない文系のぼくは、
複雑なシステムとかテクノロジーには、
縁遠いな〜と感じることもしばしば。


そうしたなか、パソコンを使っていると、
「文系のパソコンを活用できてない感は否めない」という
誰とも知らない冷たい視線を背中に受けているような気が…


MacBookとか持っててすみません…)


耐えきれなくなったぼくは、
文系にも出来ることでパソコンと仲良くなろうと立ち上がりました。


パソコンが生まれるまでの歴史を探ってみることにしたのです。


そしたら、パソコン開発初期のしょっぱなから、
ぜんぜん科学的じゃない非科学的な話が出てきておもしろいっ!

現在からさかのぼること、50年。

パソコンがなかった時代、というかもはや、
「パソコン」という考えすらなかった時代は、
混沌としていて魅力的でした。

そんな時代の中心人物、
それが、このダグラス・エンゲルバート先輩。

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ダグラス・エンゲルバート(1925〜2013)

パソコン開発初期の1960年代頃は、
コンピュータで「人間の心を拡大する」という彼の考えが大きな影響を与えます。


時代はさらにさかのぼり1950年。当時、25歳のエンゲルバート

彼は婚約し、技術者としての仕事もそれなりに上手くいっていたためか、
「人生で成すべきことをすべて成し遂げた」気分になってしまった。

家に帰り、彼はこれから自分が人生で取り組むべきことについて考え始めた。
マジメな彼は、「なにか世界に貢献できることはないか」と、
医学や平和部隊社会学などを学ぼうとしたが、しっくり来ない。

散々悩んだ彼は、「人類の能力を高めるための何かを創造すること」が、
世界の問題を解決するためになによりも必要ではないか、という結論に行き着く。

その途端、「大きなコンピュータの画面の前に座っている自分が見えた」という
神からのお告げ的なビジョンをエンゲルバート先輩は得ます。

当時、コンピュータはありましたが、それは計算機にしか過ぎませんでした。
しかも、紙に穴を開けて(パンチカードと言う)計算・記録するというアナログさ。

つまり彼が見たお告げは、
コンピュータが従来よりももっと多くの役割を与えられ、
人間の能力を高める(彼の言葉で言うと、「知性を拡大する」)存在になるという、
当時の人々からしてみれば、想像の許容範囲を越えた考えだったわけです。

しかし、この考えをもとにコンピュータの開発が発展していき、
今ではぼくが後ろめたさを感じるほどになんでもできてしまう
高性能なパソコンへと進化していくのです。


や〜〜、さわりだけでスゴイですね、パソコンの歴史。
システムとかテクノロジーとか言って縁遠いと感じていたパソコンですが、
わりと人間味あふれるドラマから歴史がスタートしたという事実に、
深い親しみを感じることができました。エンゲルバート先輩ありがとう!


パソコンの歴史はさらにカウンターカルチャー(ヒッピーとか)と結びつき、
さらなる発展を遂げる…なんていうたまらない話もありますが、
長くなりそうなので、続きはまたいつか!



Blogは今日から毎週、メンバーが週変わりで更新(金曜更新)していきます。
お見逃しなく!

 

(さかい)