Seel STAFF BLOG

カルチャー系フリーペーパーを制作しているSeel編集部のスタッフたちによるブログ。

はたらけどはたらけど

こんにちは。営業2年の保苅です。

5月も後半に差し掛かり、まだ肌寒いんだかもう暑いんだか分からないような気温の日が続きますね。

部内ではvol.32の製作が進んでいます。今号もかなり読み応えのある雑誌になりそうです!

 

さて、4月の話になりますが、わたしは1つのコント舞台を観に行ってきました。

小林賢太郎さん率いるコントマンシップ「カジャラ」の、3回目となる公演「KAJALLA3」です。

カジャラのコント舞台は年に一度、全国の劇場を回る形式で上演されます。

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毎回ポスターがかっこいいです!統一感があるのにどこかシュールで心に引っかかる、小林さんの作るコントと同じテイストが感じられます。

 

ちなみに、「KAJALLA1」のポスターはこんな感じ、「KAJALLA2」はこんな感じです。どちらも好きです。センス良い…

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私は小林賢太郎さんの作るコントが中学生の頃から大好きだったので、今回初めて生で観ることができ、とてもとても興奮しました。とても興奮しました。

 

「KAJALLA」の副題は毎回変わります。今回の「KAJALLA3」の副題は「働けど働けど」。「働く」をテーマにしたコントが五本上演されました。

 

小林さんの面白いところは、さまざまなコントの形を作られているところです。

机や椅子を使い複数人の掛け合いで成り立ついわゆる普通のコントから、小林さん1人だけが何も無い舞台上でナレーションに合わせて演技をするコントまで、いろんな味わいを楽しめます。

 

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わたしが今回の五本の中で特に好きだったのは、副題にもある石川啄木の詩「働けど働けど、我が暮らし楽にならざり」の一文をベースにして作られた小林さんの独り舞台のパートです。

 

1人の男が浜辺で砂の城を作っているのですが、灯台の光に当てられると粉々に砕けてしまい、それでも男は砂の城を作り続ける、といった内容でした。

 

セットや舞台転換は一切なく、照明とナレーションだけ。あとは小林さん1人がパントマイムで演じ切ります。

 

小林さんのコントを見ると、コントという概念が覆ります。いや、覆るというよりは、コントというパフォーマンスの幅広さと可能性を感じさせられます。

 

口では少し説明しにくいので、是非本物を見ていただければ…!(12月ごろにNHKのBSで放送されると思います)

 

とてもシュールでコミカルな小林さん独自の世界観でに作られているのですが、それが詩のうら寂しい雰囲気と絶妙な化学反応を起こしていて、見終わった後には感動なのか笑い泣きなのか判りませんが、泣いてしまいました。

 

そんな感情を様々な方向に動かされる素晴らしいコント舞台なのですが、年に一度しか見ることができないのが寂しいです。でも、来年の春が今から楽しみですね!!

 

そんな寂しさを埋めるにはもってこいの「Seel vol.32」は7月3日発刊予定です!ぜひお手に取ってください(^o^)

 

まだまだ夜は冷えるので、皆さん風邪をひかないようにしましょうね。

それではまた!