竹内まりやを見逃すな
12月にしては暖かく感じる日と、例年並みの寒さの日が交互に続いているようで、なんとなく体調が思わしくないここ最近。
いよいよ冬か...と気分が下がると思えば、もうすぐ年末...!と気分が上がるような毎日を過ごしています(年末はPerfumeのライブに行くのです)。広報2年、Perfumeファン歴もうすぐ5年のてんび〜です。
本当は前回書いた『シティポップと渋谷系とNegiccoと』という記事のラストに綴った「もう1人の人物」を紹介したかったのですが、それよりも先に書かなければいけないことがあったので今回はそちらを。
竹内まりやのライブ映画『souvenir the movie』を見逃すな
今回どうしても紹介したいのが、竹内まりやのデビュー40周年を記念して、期間限定で公開されているライブ映画『souvenir the movie MARIYA TAKEUCHI Theater Live』。あんまりライブをしないことで知られる竹内まりやのライブ映像をふんだんに盛り込んだシアターライブということで、いてもたってもいられずに見てきたのです。
映画に先駆けて公開されていた予告編。バックバンドには夫でありプロデューサーでもある山下達郎の姿も見えるし、一曲一曲が良い。そして名曲『駅』も...!
そういえば、竹内まりやというアーティストを知ったのは、中森明菜のアルバム『Crimson』を聴いた時。
アルバムの中に入っている『駅』を始めとした半数くらいの曲が竹内まりやの作曲で、その曲たちの持つどこか都会的・大人な雰囲気にすっかり魅了されてしまったのは、確か高校2年生くらいの頃でした。
で、『駅』ももちろん良かったのですが、僕が一番聴きたかった楽曲は『プラスティック・ラブ』。
1984年のアルバム『VARIETY』に収録されているこちらの曲、当然古いのでなかなか知らない人も多いと思うのですが、実はこの曲、ここ1〜2年で海外でめちゃくちゃ流行しています。
少し上に載せたYoutubeのリンクは1年前に公開されたフル楽曲の動画なんですが、海外を中心に2500万回近く再生されていて、まあすごい。
曲自体はすごくシンプルに構成されているんですけど(こういうところからも80年代っぽさを感じる)、歌詞とコード進行がとにかく良くて...。「恋なんてただのゲーム 楽しめばそれでいいの」とかめっちゃ良くないですか。僕は好き。
Youtube以外にも『プラスティック・ラブ』を賞賛する海外メディアは多くて、こちらの記事では「80年代の日本の歌謡曲が至高!プラスティック・ラブも最高!」とベタ褒め。
で、映画の話。『プラスティック・ラブ』はもちろん収録されているのですが、映画で披露されているのは山下達郎が自身のツアーで披露した時のバージョンで、原曲とはピッチが違います。でもエモい。
そしてね、曲の最後には
I'm just playing the game. I know that’s plastic love.
Dance to the plastic beat. Another morning comes.
と歌う(コーラスする)部分があるんですけど、ここでバックギターを引いている山下達郎との掛け合いになる。
『プラスティック・ラブ』が好きすぎて3年生から入る予定だったゼミを急遽変えた僕にとってこれはもうね、聴いた瞬間エモさで死んでしまったよ。
『プラスティック・ラブ』での掛け合いでエモ死んでしまった僕は、続けざまに投下される『元気を出して』『駅』で追撃を喰らい、気がついたら映画もエンドロールで、終わった時には拍手してしまったというわけ。
見る前は竹内まりやの曲も、魅力も3割くらいしか知らなかったんですけど、この映画を見てもっと竹内まりやのことが知りたいと思ったし、純粋に名曲を多く残しながら40年活動を続けてこれたという点に敬服しました。
というわけで『souvenir the movie MARIYA TAKEUCHI Theater Live』、
- 特別興行なので各種割引が効かない(2800円です)
- 公開期間が渋い
- 公開劇場が少ない
が難点ですが、竹内まりやの曲を1つでも知っている・偉大なアーティストのライブ映像が見たいという人は、ぜひ早めに鑑賞することをおすすめします。いい映画でした。
話そうと思っていた「もう1人の歌手」については、またそのうち。