リボンをかけて
どうも。
二年の鈴木です。
二月と言えばバレンタインデー。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
気になるあの人に。お世話になったあの人に。
自分へのご褒美に。
チョコレートを贈った人も多いのではないのでしょうか。
そこで今回のテーマは
チョコレートのお供に聴きたい名曲をお届けします。
まずひとつ。
「バレンタイン・キッス」by国生さゆり
定番ですよね。
30年以上前に発売された曲にもかかわらず全く色あせることない名曲です。
サビの振り付けも可愛らしくて真似したくなりますね。
https://www.youtube.com/watch?v=ey5zx-a-LYM
ふたつめは、
「あなたに恋をしてみました」by chay
月9ドラマの主題歌にもなったこの曲は、
ポップなサウンドに、ピュアで不器用な恋心がとても可愛くてほんの少し切ないです。
https://www.youtube.com/watch?v=D6CNN7FFP4s
さいごは、
「LOVE LOVE LOVE」by Dreams Come True
“すっごくすごく好きなこと
ただ伝えたいだけなのに
うまく言えないんだろう…”
率直でシンプルな歌詞で、自分自身に重ね合わせてしまう人も多いことだと思います。
曲自体も短いし、同じような歌詞の繰り返しだからこそ
メッセージがガツンと心にきますね。
(すみません。動画が見つかりませんでした。)
それでは、自分用に購入したLindtのチョコレートでもつまみながら
これらの曲を聴きたいと思います。
よいチョコレートライフを。
http://www.lindt.jp/fs/lindt/c/lindor
「ここではないどこか」に思いを馳せる。
営業2年の杉本です。
冬の寒さが厳しいですね。毎朝布団から出るのに一苦労するこの頃です。
しかしもう、大学生活2回目の冬も終わろうとしています。僕ら10代目もそろそろ引退という言葉が脳裏にチラつくようになりました。
もうこのブログを書くこともないかもしれないと思うと、何だかもの悲しくなりますね。
最後かもしれないので何を書こうか少し迷ったのですが、今回は星野道夫さんのお話をしたいと思います。
星野さんとの出会いは小学校4年生の国語の授業でした。
教科書に載っていた「もうひとつの時間」というエッセイに、4年生ながらひどく心を打たれたのを今でも覚えています。
クジラが水面から大きく跳ね上がり、水しぶきを高くあげながらまた海へ潜っていく。
そこから見えるのは、背景に広がる雄大なアラスカの大地と、相対的に小さく見えてしまうクジラの姿。
そして跳ね上がってから沈むまでのゆっくりとした時間の流れ。
東京とアラスカとで同じ時が流れているとは思えないことを感じさせるその光景は、小学生の心を打つには十分すぎるほどでした。
小学校という狭い世界しかよく分からない、下手したらそれすらもよく分かってない自分に、新たな世界が開けた瞬間です。
このお話の最後はこのような文章で締めくくられています。
ぼくたちが毎日を生きてる同じ瞬間、もう1つの時間が、確実に、ゆったりと流れている。 日々の暮らしの中で、心の片隅にそのことを意識できるかどうか、それは、天と地の差ほど大きい。
僕がこの文章を書いている間、ホッキョクグマがどこかで歩いている。ザトウクジラが大海のどこかで泳いでいる。
"ここではないどこか"に思いを馳せることが出来る。それだけで心が楽になったりすることもあるのではないかと、今なら思えます。
いつかは僕も、星野さんのようにアラスカへ行きます。
悠久の時が流れている、あのアラスカへ。
みなさんも、ここではないどこかを意識してみてはどうでしょうか。
なんだか「家出のすすめ」ならぬ「旅のすすめ」になってしまいましたね。
それでは、また。
人を描く人
こんにちは、営業2年の下舘です。
やっとテストも終了し一安心かと思いきや、Vol.31の制作が本格始動します。
私たちは忙しくなりますが、みなさんにおもしろい雑誌をお届けできるようがんばっていきたいと思います。
私事ですが、1月は新年が始まったり成人式があったりSeelのmtgに行ったり、後半はテストがあったり教習所に通い始めたりとなかなか濃い1か月でした。
車の運転が下手くそで技能が毎回鬱な今の私には、成人式が遠い昔のことのように感じられます。
忙しくしていると時の流れはあっという間に感じますが、若さを無駄遣いしないように過ごしていきたいですね。
雪の寒さにも負けず生きていきましょう。
さて、今回は私がずっと好きなイラストレーターさんを紹介したいと思います。
この左の方、日向山葵さんです。
この方は「日常生活におけるふとした時間のささやかな出来事をモチーフにイラスト、漫画 を中心に制作」していて、人物のイラストを多く描かれています。
簡単すぎず難しすぎず、ゆるすぎず上手すぎず、ちょうどいい具合で人物を描く方なので、私はものすごく惹かれました。
過去にはシャムキャッツ、ネバヤン、EMCなど、アーティストのグッズデザインを担当したりもしています。
どれも可愛らしい絵ですよね。
色使いも明るく、線もはっきりしていて淡くならないところも個人的には好きです。
あと絵の中にたまにある字も、ゆらゆらした線で書かれている感じがいいです。
一枚でストーリーを想像したり、人物に共感したりできるようなイラストも多いので、見るだけで楽しいのも魅力。
これなんて、めちゃめちゃさわやかに行きたくなりませんか?
これから食べられる彼らがうらやましい、、、
日向さんの絵を気に入ってからiphoneの壁紙にしたり、勝手にLINEのトプ画にしたりとかなりのファンとなった私ですが、実は一回だけお会いしたことがあります。
ある音楽イベントの前に、イラストレーターさんやデザイナーさんがグッズを販売するブースが展開されていて、そこにご本人がいらっしゃいました。
心の中で「ああ!いる、、!」と驚き感動しながら徐々に近づき、ポストカードを買うときに勇気を振り絞って声をかけたところ、少しだけお話できました。
ご本人はとてもかわいらしくて、柔らかい口調で気さくに話してくれる方でうれしかったです。
緊張と興奮でおそらく私は気持ち悪かったと思うのですが、笑顔で「ありがとうございます~」と言ってくれて、その上ポストカードにイラストとメッセージまでいただけてもう感無量でした。今でも大切に持っています。
たまに他のイラストレーターさんの絵も漁ったりもするけれど、やっぱり日向さんの絵がいちばん好きだなあと思います。
みなさんもぜひ、暇なときはお気に入りのイラストレーターさんを探してみてはいかがでしょうか。
よかったら日向山葵さんも検索してみてくださいね。
それでは、さようなら!
パンはパンでも
はじめまして。営業1年の渡辺です。
今週は急に雪が降って大変でしたね。Seel Vol.31の製作も、足を滑らせないよう慎重に進んでおります。
突然ですがすいません。年明けから1ヶ月くらい経ってるんですけど言わせてください。
そうか!平成30年か!
…ありがとうございました、ずっと言いたかったのでスッキリしました。そうなんです。今年は平成になって30年。平和に成ると書く平成の30年です。ここまで堂々とCMを真似しといて年賀状は出してません。郵便局、そして嵐の皆さんごめんなさい。
さて、何が言いたいかというと、私たちSeel11代目の多くは平成10年生まれなので、今年で20歳になるんです!20thアニバーサリーです。大人にならなきゃいけないですね。私は今年こそ課題から逃げない大人の女性になろうと思います。
そして平成30年、ある有名なキャラクターもアニバーサリーを迎えます。
アンパンマン(30)です!!!
今年はテレビアニメ「それいけ!アンパンマン」が放送開始した1988年から30年目の節目の年なんです!アンパンマンがカマドから誕生してから30thアニバーサリーなんです!
ちなみにアンパンマンは生まれた瞬間、「ぼく、アンパンマンでちゅ」と名乗りました。すごい自意識ですよね。
そこで、今回はアンパンマンに関する2冊の書籍を紹介したいと思います!!ついさっき、大人にならなきゃいけないと言ったばかりでなんですが、アンパンマンワールドに浸って、童心に返りましょう!
1冊目はこちら
『だれも知らないアンパンマン−やなせたかし初期作品集』(復刊ドットコム /やなせたかし)
この本はテレビアニメ放送が始まる前の1976年から1982年にかけて『月刊いちごえほん』に連載された『アンパンマン』を集めた、やなせ先生の超初期作品集といえます。
見所はなんといっても、「ユルさ」です。
まずはキャラクター紹介をご覧ください。
はい、ユルいですね。
バタバタするバタコさん。おとなしいしょくぱんまん。
あばれものの癖にいい人そうな笑顔のカレーぱんまん。
そしてただのジャムおじさん。
いいメンバーですね。
続いて私の好きなお話の一つです。
ユルさに助けられてますけどだいぶエグいです。
バタバタするバタコさんなだけありますね。
特に「ふんづけてのばす」って言いながらふんづけてのばしてるところが狂人っぽくていいですよね。
こんな風に、どんなものでもユルさで包んでこねてしまえというテンションでこの本は続きます。初期作ならではの設定違いや、キャラクターも楽しめるので、よかったら読んでみてください。
アンパンマンワールドの雰囲気がつかめたところで2冊目を紹介します。
『アンパンマン大図鑑−公式キャラクターブック』(フレーベル館/やなせたかし他)
2013年までのアンパンマンシリーズのテレビアニメ、映画に登場するキャラクターを全部紹介している本です。先ほどの1冊目とは違い、バタバタしたバタコさん のような説明ではなく、しっかりとした説明が載ってるので安心してください。
この本のすごいところは何と言ってもキャラクター数です。
なんと2200以上のキャラクターが掲載されてます!!
9割がはじめましてのキャラでした。
30年の歴史の中で自分がアンパンマンにハマっていた時期ってほんのわずかなんだな…って急に突き放されます。数ページの間、1人も知ってるキャラが出てこなくて、やっと知ってるキャラが出てきたときの感動はすごいです。
あっ…カバオくんっ!!ってなります。
ここからは、ページをパラパラめくって私が可愛いと思ったキャラをどんどん紹介します。
パラパラめくるだけでも新しいものと出会えて楽しいです。
私は、白くて丸いキャラが好きっていう新しい自分と出会えました!
でも、1番好きなのはバイキングゴリラです。人工知能が暴走する未来みたいな設定が悲しいですね。ネンコちゃん最強です。
この図鑑にはどんなサブキャラでも載っていて、やなせ先生の愛を感じます。図鑑を片手にテレビアニメを見ると、100倍、いや、元気100倍、アンパンマンを楽しむことができるはずです。価格も内容の割に安いのでぜひ買ってみてください。
アンパンマンワールドは30年目だけあってぎっしり詰まってて、味わい深いです。大人になるために頑張るのも大事ですが、疲れた時には一口かじって元気を貰ってみてはどうですか?はい、うまいこと言えました。
最後に、もしもアンパンマンについて質問があったら、なんでも答えてくれているホームページがあるので、よかったらそちらへいってみてください。超絶技巧を使った答え方に圧倒されます。
http://www.anpanman.jp/world/qanda/index.html
それでは皆さん、また会える日まで
バイバイキ〜ン
豊島の歩き方
初めまして!
初詣のおみくじで凶を引きました、営業1年の村上です。
凶を引いた瞬間の率直な感想は、ショックなどではなく「本当におみくじの中に凶って入ってるんだ…」というものでした。新しい発見ですね。2018年は生活態度を改めようと思います。
2018年に突入しSeel Vol.31の制作も本格的にスタートしました。
今回のテーマは遠そうで実は身近なアレです。Vol.31は4月に発刊予定なのでお楽しみに!
さてではぼちぼち本題にいきます。
(『世界の中心で、愛をさけぶ』)
(『書道ガールズ‼わたしたちの甲子園』)
(『君と100回目の恋』)
突然ですが、映画の中に出てくる「海」ってなんか良くないですか?
自分が圧倒的に海>>>山派だからというのもあると思うのですが、映画の中に出てくる海には無意識のうちにどこか人を惹きつける魅力がある気がします。
上の3作品は私が個人的に特に惹かれた、海辺が舞台の映画なのですが、実は共通点がありまして…
それは全て「瀬戸内海で撮影された作品」であるということです。
「海辺を舞台にした映画」の中でもさらに「瀬戸内海を舞台にした映画」は作品における海の印象がまた一味違うと私は気づいてしまったのです。こうなるともう瀬戸内海にゾッコン。
しかし問題が一つ。私はまだこの目で瀬戸内海を見たことがないのです。
いつかこの目で瀬戸内の海を~見てみたい~(こんな歌は特に無いです)。
ということで
行ってきました、瀬戸内海!
まず空の鮮やかさがすごい!!さすが瀬戸内!!ビバ夏!!(当時9月)
今回私が行ったのは小豆島の西に浮かぶ小さな島、豊島(てしま)です。
〈豊島プロフィール〉
・面積14.5㎢(ちなみに新宿区は18.2㎢、渋谷区は15.1㎢です。面積のわかりやすい比較対象が思いつかない)
・人口1000人弱
・香川県の高松港、岡山県の宇野港からそれぞれフェリーで40分くらい
・一周約12㎞の国道が島の周りをぐるっと通っており、自転車だと2時間ほどで周れる
・コンビニ、ATMなし よろずやはあるよ
豊島は宿泊施設が9か所あるほか、島民のお宅に泊まらせてもらう民泊も9軒あります。
今回はこの民泊も使って豊島を満喫してきました。
ちなみに豊島観光協会のサイトでは民泊の空き状況を見たり、予約をとることができます。便利!
http://www.teshima-web.jp/minpaku/list.html
先に豊島に行った感想から申し上げますと、
「行って本当によかった!!」
豊島は今までの国内旅行の中で一番良かったです。正直もう住みたいくらい。
おすすめポイントはいくらでも挙げられるのですが今回は3つに絞りました。
〈1. 人とのコミュニケーション〉
今回豊島には一人で行ったのですが、(いい意味で)本当に一人旅か?と思うくらいたくさん人と話すことができました。
まず島の方々がすごくフレンドリー!
島に着いて、1分くらいで第一村(島?)人のおじいさんが話しかけてくださいました。
民泊のTさんのおうちに行こうと思ってという話をしたら、さっき行ってきたところだわとのこと。なんという偶然。案内しがてら豊島に関する色んなお話を聞かせていただきました。感謝。
民泊のTさんには島のおすすめスポットをたくさん教えていただのですが、この情報がもう大活躍。Tさんなしにこの旅の大成功は修められなかったと思います。
あとTさんの作ってくださったごはんのおいしいことおいしいこと。
(1枚目:夕食 白身魚のムニエルと焼き白ナスが最高すぎました)
(2枚目:朝食 トマトの隣にあるのは豊島産いちじく。ぎゅっと詰まった甘みとツブツブの食感がたまらない!豊島産イチゴを贅沢に使ったジュースもそこらのジュースとは一味違います)
同じ日に他の部屋に泊まられたOLのKさんとも仲良くなって夜には様々な話題について話しました。
Kさんとは夜に初めてお会いしたのですが、あちらは日中何度か島内で私を見かけたそうで、まさかここで一緒になるとは!とのことでした。こういうことも小さな島ならでは、そして民泊ならでは。
知らない土地で知らない人と話すということがこんなにも楽しくて、勉強になって、新鮮だとはここに来るまで思いもよらなかったです。
〈2. 豊島美術館〉
豊島は瀬戸内国際芸術祭の会場の一つにもなっており、島内には20弱の屋内外展示(美術館を含む)があります。
今回はこのうちの5つを見てきたのですが、その中でも豊島美術館は本当によかった。
http://benesse-artsite.jp/art/teshima-artmuseum.html
(外から見るとこんな感じ)
高さ4.5mのドーム型空間の天井に大きな穴が2か所開いている構造になっています。
音がよく響く構造上、中では写真撮影はもちろん大きな声でのおしゃべりも禁止です(小さな声でもかなり響きます)。
説明が難しい美術館なので上記のサイトを見ていただきたいのですが、こちらも抽象的でわかりにくいように感じるかもしれません。ただ一度行ってみるとサイトの説明がよくわかります。
中で聞こえるのは風の音、鳥の鳴き声、草が揺れる音。今自分は自然の中にいて、限りなく自然に近い状態であると感じさせられます。
体の無駄な力が抜けて無になる感じがとても心地よかったです。
と書きながら自分でもわっかりにくい文だなあと凹んでいるので、もうとにかく豊島に行ったらここに寄ってみてください。それが早い。もうこれはマストです。
館内では自由に床に座ったり寝転んだりできますが、あまりにも心地よすぎて私は気が付いたらここで2時間半寝ていました。あんなにも幸せな睡眠はまた豊島美術館に行かない限り多分もうないです。
〈3. サイクリング with瀬戸内海〉
豊島での移動手段は基本的にレンタル自転車になります(電動なのでラクチン)。
バスも通っていますが本数が多くないため自転車の方が効率的に島を周れます。
のどかな田園風景を自転車で走るのは本当に気持ちよかったのですが、これは説明するより見ていただいたほうが早いと思うので下の写真をご覧ください。
わああああああーーーー!!!!
すごい、すごすぎる。ここは天国ですか??
この坂を自転車で一気に下るときの気持ちといったら。
頭の中ではゆずの『夏色』が自動再生。
私の自転車の後ろには誰も乗ってないけども!ゆっくりゆっくりというよりかは、シャーーーーッて感じで一気に下ったけれども!
こんなにもぴったりな曲が他にあるだろうか、いや、ない。
気持ち良すぎて、坂を下り終わったあともう一回上まで行ってシャーーーーーッVer.2をやったなんて恥ずかしくて絶対言えないです。
以上。
1 2 3とおすすめポイントを述べてきましたが私的には3が一番のポイントです。
青い空と瀬戸内海を見ながら自然豊かな島を自転車で走るというのは、それだけで本当に楽しかったからです。
こんな気持ちを味わうのは久しぶりでなんと言えばいいか悩むのですが、心が喜んでいる感じ、満たされる感じがしました。
島にいる間ずっとワクワクしていて感覚が研ぎ澄まされていく感じがしました。
豊島は大きな観光名所がたくさんあるわけでもなく、交通の便も良いとは言えませんが、それこそが豊島の魅力なのだと思います。
旅行となるとついつい「○○がある」というところを行き先にしがちですが、たまには「ない」ことの魅力を感じてみるのも良いのではないでしょうか。
それでは。
P.S. 次は鹿児島県の喜界島に行きたい!
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%96%9C%E7%95%8C%E5%B3%B6
台湾に行ってきた
新年明けましておめでとうございます。はじめまして。デザイン1年の宮原です。
これぞ冬! といった日が続きますが、みなさまお元気でしょうか。
私の話をさせていただくと、冬休みはバイトを入れすぎてしまい、気がついたら2018年に突入していました。2018年というより、平成30年という響きがなんだか恐ろしく感じます。
家庭教師をしている私の兄は、教え子に「先生、1900年代生まれなんだー!」と驚かれたそうです。確かに括りとしては間違っていないけど……。
近頃は私たちの年代でもよく知る著名人の訃報に接することも多く、生まれてから年数を重ねはじめているな、と感じます。来年は成人式! そろそろ、信用のおける呉服屋で振袖を予約しようと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、年が明けて早々に台湾へ行ってきました!
一緒に行った母は5回目、私は3回目なので、台湾マスターと言われてもおかしくはないのですが、毎回バカのひとつ覚えのように同じ場所にしか行っていません。そこで、今回は私が毎回足を運んでいる、台北おすすめスポットを少しご紹介したいと思います。
1つ目は、「福州世祖胡椒餅」です。
台北の中心、「台北車站(台北駅)」から徒歩5分くらいのところにあります。「台北車站」は中国語でフーゾウユェンズーフージャオビンと読むそうですが、覚えられないので「たいぺいしゃこのこしょうもち」と呼んでいます。「車站」が「しゃこ」という読みで合っているのかはわかりません。適当です。
台湾に数多くあるB級グルメの代表である胡椒餅。小麦粉で作られた厚めの皮の中に、胡椒が効いた豚肉餡とたっぷりの葱が閉じ込められていて、それが釜でこんがり焼き上げられています。
いろんなお店がオリジナルの胡椒餅を出していますが、間違いなくこのお店が一番おいしいです。本当においしいです。日本でも販売してほしいです。病みつきです。あああああー。
2つ目は朝ごはんのお店「阜杭豆漿」。
読み方は「フーハンドゥジャン」です。これくらいなら覚えられますね。観光客のみならず地元の方々にも大変人気のあるお店なので、並ばずに食べようと思うと朝6時くらいには到着しなければいけません。ちょっと厳しいですよね。回転が早いので、ある程度の覚悟をして8時ごろにのそのそ行くのがオススメです。
変な角度で撮ってしまったので伝わりづらいですが、建物のまわりにぐるっと行列ができています。↓
こちらでいつも私が頼むのは、「鹹豆漿」。豆乳を酢などで軽く凝固させたスープにカリカリの揚げパン、ネギ、肉そぼろ、ラー油などが入っていて、めちゃくちゃおいしいです。一杯25元(約100円)と、信じられないほど安いところも魅力的です。
今回はほかにも「蛋餅」(クレープのような卵焼き)と、「厚餅夾蛋」(卵焼きをもっちりとしたパンで挟んだもの)も頼みました。
朝なので鹹豆漿だけでも十分なのですが、安いのでいろいろ頼んでみるといいと思います。もう、めちゃおいしい。これのために台湾に来ると言っても過言ではありません。台湾に来ると毎朝ここで食べるので、今回の旅で累計6回に到達してしまいました。もし日本でも販売してくれたら、1限遅刻してでも買いに行っちゃうと思います。というくらい、おいしいです。
↑鹹豆漿。読めないしうまく発音もできないので、頼むものをメモにして渡すと注文がスムーズです。
最後にご紹介するのは、「士林夜市」です。
中国語では「シーリンイエシー」と読むそうですが、ちょっと難しいので「しーりんよいち」で十分でしょう。台北駅からほど近い劍潭駅から徒歩数分で着き、夜もかなり遅くまでやっているので、「寝る前にもう一つどこか行きたいな」という時にオススメのスポットです。
台湾中のB級グルメや、安いお土産品などが集まっており、毎日がお祭りのような士林夜市。私のオススメは、でかいフライドチキンです。↓
私(写真左)が左手に持っているのが、例のフライドチキン。チキンが顔よりも大きいので、顔の横にフライドチキンを持ってきて「わ〜、でか〜い!」という図を写真に収めるのが通例です。
私は小っ恥ずかしくなってしまったため、なにも伝わらないただの記念写真になってしまいました。旅の先であろうと恥をかき捨てません。
士林夜市にはほかにも、かき氷や牡蠣オムレツなども売っています(ダジャレではない)。どれもクセが強いので、事前に食べられそうなものの目星をつけて行くといいでしょう。
ちなみに、夜市を歩いていると、やたらと「ショウロンポウ!ショウロンポウ!」と言って釣られます。どうやら日本人は小籠包の名を出しておけば引っかかるだろう、と思われているようです。なめるなよ!
以上、3つのオススメスポットを紹介させていただきました。見返してみると、どれも食べ物ばっかりですね! 台湾の歴史に興味のある人は、故宮博物院のような歴史あるスポットに行くのもアリですが、とりあえず台湾の雰囲気を楽しみたい、という人は食に専念するのもいいでしょう。
何度か行っているからといって、台湾大好きかと問われれば答えはノーです。ちょっと好き、くらいです。でも、冬でも暖かく人々も優しいので、ぜひみなさん、一度行ってみてくださいね。
31文字の世界
はじめまして。営業一年の保苅です。
早いもので今年ももう12月、Seelの忘年会も終わり、来年三月発刊の新刊の企画が始まっています。
次号はどんなカルチャーの号になるんでしょうか。私も今から楽しみです。
そこで今回、私が皆さんに個人的に紹介したいカルチャーは、
「短歌」。特に「現代短歌」です。
最近は現代短歌が国語の教科書に掲載されていたりするので、こちらの有名な歌などは見たことがある人もいるのではないでしょうか。
“終バスにふたりは眠る紫の〈降ります〉ランプに取り囲まれて”
「シンジケート」より、穂村弘さんの名作です。穂村弘さんは私が一番好きな歌人です。第一歌集「シンジケート」は、もはや古典と称される名著なのでぜひ一読を!
“「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日”
「サラダ記念日」より、俵万智さんの言わずと知れた有名な歌ですね。
では、私のオススメ短歌を紹介していきたいと思います。
“遠くから手を振ったんだ笑ったんだ 涙に色がなくてよかった”
この句は柳沢真美さんが「かんたん短歌の作り方」という本の中で詠んだ句です。とても綺麗で儚い歌ですよね。
続いてもう一首。この歌は、前述した私の大好きな穂村弘さんが詠んだ句です。
“もうずいぶんながいあいだ生きてるの、ばかにしないでくれます、ぷん”
現代短歌にはこのように、とても口語的で感覚的な歌もあります。
歌の背景や人物が明記されていないぶん、こちらが自由に想像できるのもこのような歌の良さの一つですよね。
この句は穂村弘さん著の「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)」に収録されています。実はタイトル自体も短歌になっているの、気づきましたか?
穂村弘さんは雑誌「ダ・ヴィンチ」で一般の読者から短歌を募集する「短歌ください」というコーナーの連載をされています。その中から私の好きな歌をいくつか紹介しますね。
“どうせ死ぬ おしゃれな雑貨やらインテリアやら永遠めいて”
“山手線全駅の匂いを調査したサギサワ君の卒業論文”
“このままじゃだめだとえらい人が言う国に暮らしてときどき笑う”
“生きていく理由はいくつおつけしますか?生まれた理由はあたためますか?”
“マンホールに一人一つのぬいぐるみ置いてこの星大好きだった”
一般の人とは思えないセンスの深さに唸ります。選ばれた一首一首には穂村さんがコメントをつけているので、合わせて読むと一層面白いですよ。
では、最後にこの歌でお別れしたいと思います。
“最後だし「う」まできちんと発音するね ありがとう さようなら”
読んでくださりありがとうございました。さようなら!